赤ちゃんの棺(ひつぎ)について

赤ちゃんとのお別れ。

出来ることは全部したい。全部してあげたい。
と思いながら、ICUで点滴と輸血に繋がれ、尿道にカテーテルも入って寝たきり状態で、我が子の死をまだ受け入れてもいない中、がんばっていろいろ調べました。

その中で、今日は棺(ひつぎ)のお話です。

私は出産後に出血が止まらず、意識もなくなって総合病院へ救急搬送されてしまいました。
可愛い沙夏ちゃんはクリニックに置き去りです。
病院へ連れて来て欲しいとお願いしましたが、「こちらで遺体の管理は出来ない」との事で、退院までずっと会えませんでした。

夫が会いに行ってくれて、「なんかダンボールに入れられとったわ……」と言うのでショックでしたが、ダンボールそのままではなく、可愛い絵を描いて貼ってくださっていました。
夫がこれしか写真を撮っていないのですが、足元の内側は『おとうさん おかあさん』も描いてあったそうです。
出産前に持参した服を着せてもらい、持参したおくるみを巻いてもらい、その上にクリニックのバスタオルを巻いてもらっていました。

新生児用のコットに寝ていると勝手に思い込んでいたので、この時はじめて「本当に〝遺体〟なんだな」と感じました、、、

私が退院してクリニックに迎えに行ったときには既にこの箱は無く、お産の部屋でお布団に寝かせてもらっていました。

火葬の際は、もともとお付き合いのあった葬儀屋さんに子供用の棺とお布団があったので、そちらをお願いしました。デザインは選べず、1種類だけでした。
後から知ったのですが、こんなに可愛い棺がネットで買えました。
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16時までの注文で即日配送→翌日には届くそうです。

私は火葬に立ち会わせてもらうために急に退院出来る事になったので、死産2日後には退院→朝一番で火葬(赤ちゃんのお骨を遺すためには、朝一番で炉の温度が上がりきっていないときが良いとの事)だったので、自分自身の治療も受けながら短期間に調べる事がたくさんあり、棺は配送では間に合わなかったのかもしれません。

何を用意しないといけないのか、何が選べるのか、人が亡くなったときは教えてもらえます。
しかし、私はすべて自分で調べなければなりませんでした。
コロナ禍で夫にも会えず、ICUにいたので電話も使えず、すべてLINEで夫にお願いをして動いてもらいました。

何を用意しないといけないのか、何を選べるのか……それは病院から案内してもらえるようになって欲しい!と思っています。丸投げではなく、資料は私が作り、提案に行きます໒꒱· ゚
妊娠20週で死産された方とお話をしました。
この方は赤ちゃんがお腹の中で亡くなってしまった事が分かったあとに入院されたので、クリニックから「入院のときに(棺を)持って来てください。お菓子の紙の箱とか……」と言われたそうです。
小さな赤ちゃんであれば、可愛い棺の種類がよりたくさんありネットで買えるのですが、やはり知らなかったそうです。

死産の子になるべくお金をかけずに見送りたい、かけられないと思う当事者さんや、ちょうど可愛い箱があってそれで納得して見送れた方は良いのです。

私のように、「知らなかったー!知ってたらそれにしたのにー!」と後で思っても、もう取り返しがつきません。

突然亡くなってしまった可愛い我が子にしてあげられる事は本当に限られています。だからこそ、それぞれの家族が納得のいく見送りになれば良いなと思います。