私の3人の子供たち……誰が何番目の子なのか

子供を育てていて、『第○子』と書く機会が今まで何度かありました。

母子手帳を交付してもらうとき・母子手帳の表書き・地元新聞にお誕生日の子供を載せてもらうとき……
(今思い出せるのはこれだけなのですが…)

誰が何番目の子供なのか、私の中では当然決まっています。

・元気に暮らしている上の子 → 第1子(長女)
・死産した沙夏ちゃん → 第2子(二女)
・レインボーベビー → 第3子(三女)

しかし、沙夏ちゃんは死産です。
生まれてくる前にお腹の中で心臓が止まり、『亡くなった』と判断された後に出産しました。

腹痛(陣痛だと思っていた)でクリニックに駆け込み、エコーで「赤ちゃんの心臓止まっちゃってますね」と宣告されましたが、その後すぐに緊急帝王切開で取り出して蘇生を試みてもらったら、もしかしたら息を吹き返したのではないか……という思いを、私も夫もずっと捨てきれません。
いつ心臓が止まったのかは、誰にも分からないのです。

宣告直後は混乱してしまって、自分では何も考えられませんでしたが、後から調べて死産は戸籍に載らないと知り、とてもショックでした。
それなら……
もしかしたら宣告時点では『仮死』だったかもしれない……そうであれば戸籍に載ったのに……と、やはり思ってしまいます。

戸籍上は今、私の子供は2人で、レインボーベビーが二女です。

レインボーベビーを授かり、母子手帳の交付申請に行ったとき、出産回数を書きました。『出産は、2回』 ですが、欄外に職員さんが書かれる『第○子』は、一応私の気持ちは伝えましたが『第2子』でした。

沙夏ちゃんの存在を無かった事にしている罪悪感と、嫌悪感と、そうしなければならない事への悲しみが溢れました。

レインボーベビーが1歳を迎える頃。
地元の日本海新聞には『我が家の宝』というコーナーがあり、お誕生日を迎える4歳までの子供を紹介していただけるので上の子も4歳までお世話になりましたし、レインボーベビーも紹介していただく事にしたました。しかしそれには、親から見た続柄も掲載されます。

レインボーベビーは『二女』ですよね。
でも、私の中では絶対に『三女』!!!という気持ちが強く、『二女』と掲載されるとせっかくの投稿が悲しいものになってしまう……

そこで、夫に聞いてみました。(夫も名前が載るので)

……意外ー!!!

「そこは次女でしょ。気持ちは分かるけど仕方ないよ。」と言われると思っていました。

日本海新聞社さんから突っ込まれることも無く、無事に私の気持ちの良い投稿になりました♡
お互いの両親からも何も言われませんでした。
(産後からずっと今まで、すべて私のやりたいようにさせてもらっています。本当に感謝しています。)

日本海新聞を見てくださった方の中には、「ん?三女??」と思われた方もおられたかもしれません。
しかしグリーフケア(悲嘆からの回復)には、自分のやりたい事をやりたいようにするのが1番!!と思っています。

実際私は、沙夏ちゃんの件で周りの目を気にせず好きなようにしている事により、徐々に元気になっています。

死産後、「早く忘れるしかない」とも言われましたが、無かったことには出来ません。
それは、お腹の中で34週間確かに生きていた沙夏ちゃんの存在への承認欲求だけでは無く、『私、子供3人産んだのよ!』という、私への承認欲求でもあります。だからすべて沙夏ちゃんのため……と言いつつ自分のためです。私が前を向いて生きていくために必要な事です。

田舎あるあるですが……
周りの目……気にし過ぎると死にたくなりますよ。

自分の心を守ってくださいね。

『第○子』←戸籍上が関係ないときは、書きたいように書けばよかったのかもしれません。

県外のサポーターさんとこの問題について話していて、「じゃあ流産を10回繰り返した人がレインボーベビーを第11子と呼ぶのか」という話になりましたが、誰を何番目と呼ぶのかは、人それぞれ気持ちの向くように……だとありがたいですけどね。

ちなみに戸籍への記載は、海外だとしているところも割とあり、例えばオーストラリアは妊娠20週以降は載るそうです。
今、日本でも『載せて欲しい!』と活動をされている方もおられて、私は大賛成なのですが、載せたくない人もおられると思うので難しい問題ですよね。選べたら1番良いですよね‪ஐ‬⋆*